手の届きやすい価格帯で回路や特性や機能を追求したプリメインアンプ。イコライザ回路にはローノイズトランジスタを用いた2段直結のディスクリート回路を採用しています。回路設計時に回路定数の選択の自由度があまりないICを使わないことでSN比の向上を図っています。また、過渡特性もコンピューターを導入したCAD手法による回路解析で得られたデータを活用することで改善されています。さらに、プリントパターンの引き回しや配線に気を配ることでSN比の低下を防ぐとともに入出力回路からシールド線を排除しています。トーンコントロール回路はイコライザ回路とほぼ同様の2段直結型でディスクリート構成となっています。回路方式はヤマハ方式のCR-NF混合型で、ブーストする場合にはNF分割抵抗と並行に入っているCRによって回路のゲインを上げ、カットする場合には出力側に挿入されているCRによって減衰させています。この方式ではブースト側とカット側のCR時定数を同一にできるため、ボリュームのカーブの精度を出しやすいB型が使用でき、中点ポジションでうねりの無い特性が得られます。メインアンプ部の回路構成は、カレントミラー回路をコンビネートした入力差動-エミッタ接地-ピュアコンプリメンタリー全段直結OCL回路となっています。パワー段とドライブ段のトランジスタには高域特性の良いものを選別して使用しており、PNPとNPNのペア特性の良く揃ったものを使用するkとで高調波歪やスイッチング歪を抑えています。メーター回路にはダイオード負帰還による対数圧縮回路を採用しており、100mWから50Wまでの広い出力レンジをスイッチ切換せずに読み取ることができます。REC OUTセレクターを搭載しており、再生しているソースとは別のソースを録音出力できます。さらに、REC OUTに接続してあるデッキを使用しない場合にはREC CUT OFFのポジションにすることによってデッキは信号経路から切離されシールド線の影響やデッキの電源をOFFにした場合の入力インピーダンスの低下によるアンプへの悪影響を防ぐことができます。
商品の情報
カテゴリー | 家電・スマホ・カメラ > オーディオ機器 > アンプ |
ブランド | ヤマハ |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |